今よりずっと昔のこの国のどこかに
貧しく、知恵も技術もない村人が暮らす村が3つありました 3つの村はちょうど『チョベリグ山』という一つの山を囲むように別れていました 3つの村の村人たちはギリギリのラインで生活をしていたため、子ども等作る余裕はなく、村は大人や老人ばかりでした
しかも最近、この一帯で『ガッツ石松病』という謎の伝染病が流行り、3つの村は全滅寸前でした ある時、3つの村の村人が一緒にチョベリグ山の山奥を散策していると突然神様が降りてきて言いました
『そなたたちの願いをそれぞれ一つだけ叶えよう。OK牧場』
3つの村の村人は驚き戸惑いながらも、それぞれ願い事を言いました
もみあげ村の村人はこう言いました 「村の伝染病を治して村人を健康にしてほしい」
もみあげ村の伝染病は治りましたが、結局貧しいのは変わらず、村は衰退していきました
まゆげ村の村人はこう言いました 「村を豊かにしてほしい」
まゆげ村は豊かになりましたが、伝染病が蔓延し、村は全滅しました
そしてホクロ毛村の村人がある願いを言いました
そのホクロ毛村の村人の願いによってホクロ毛村は栄え、人々の病気は治り、もみあげ村まゆげ村も年貢を納める条件でホクロ毛村の恩恵を受け、発展していきました
ではホクロ毛村の村人はなんて願い事をしたのでしょうか?
ホクロ毛村の村人は、こう言ったのです
「俺を神にしてくれ」
いつの時代も、世界は一人のエゴイストによって動かされているのです
おしまい
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